アカデミー通信

写真で人生は変わるのか? 〜交流会で見えた「写真を仕事にする」〜

こんにちは、未来を変える写真家アカデミー主宰の丸矢ゆういちです。

先日、初めての試みでLINE登録者の方々との交流会東京・表参道にて開催しました。


参加してくださったのは、プロレス撮影に情熱を注ぐ方、子どもの成長を残したいと思い始めたヨガインストラクターさん、野球選手への「推し活」から写真にハマった保険営業の方、そして50年以上のカメラ歴を持ちながら定年後の新たな挑戦を考えている方など、本当に多様なバックグラウンドの皆さんでした。

そこに実際に写真を仕事にしている、未来を変える写真家アカデミー現役生と卒業生合わせて2名がボランティアとして参加してくれました。

この交流会で交わされた会話を通じて、

写真を仕事にする

ということのリアルな姿が見えてきたので、シェアしていきますね。

「オートフォーカスでもいいんですか?」という質問の向こう側

 

交流会で印象的だったのは、参加者の一人がこんな質問をしてきたことです。

「私、オートフォーカス使ってるんですけど、ダメですよね…」

本当によく聞かれる質問です。

「マニュアルフォーカスじゃないとプロじゃない」みたいな思い込みがあるんですよね。

 

でも、実際のところ僕らプロも8割方はオートフォーカスです。

もちろんマニュアルフォーカスも時に使いますが、日常的にオートフォーカスを使います。

だって、その方が確実だし効率的だから。

瞳オートフォーカスはもはやなくてはならない機能の一つです。

さて、この質問の背景にあるのは、「プロになるには特別なスキルや道具が必要」という思い込みです。

もちろん、なんのスキルもなく、なんのカメラも無ければそれはさすがに無理な話でしょう。

 

でも今手元にあるデジタル一眼(ミラーレス)カメラでまずは充分に写真を撮ることは可能なのです。

「推し」があると写真は上達する

 

野球写真を撮っている女性の方の話が特に印象的でした。

彼女は大学野球の特定の選手に一目惚れして、その選手を撮るために神宮球場に通い詰めたそうです。

 

「もう神宮が開くと同時にバックネット裏の一番前の席を取って、彼を撮ってました」

この話を聞いていて思ったのは、

「推し」の力は本当にすごいということ。

 

好きな被写体があると

  • 撮影の頻度が上がる
  • 同じ被写体を継続的に撮るので上達が早い
  • 失敗を恐れずにチャレンジできる
  • 表情や動きのタイミングが読めるようになる

 

プロレスの撮影に情熱を注ぐ方も同じでした。

推しの選手の技の一連の流れを追いかけて撮影している時の熱量が、

話を聞いているだけで伝わってきます。

 

「私も技をかけられた気持ちになって撮りました」

 

この言葉、すごくないですか?

被写体へのがあると、自然と良い写真が撮れる近道にもなる。

これは写真を仕事にする上でも、大切なマインドセットです。

 

写真を仕事にするということの現実

 

交流会では、実際に写真で仕事をしている

未来を変える写真家アカデミー卒業生の根本彩乃さんにも話をしてもらいました。

彼女は元々20年間会社員をしたのち、そこから写真の仕事を始めた一人です。

仕事を始めて何人目かのお客様からこんな事を言われたそうです。

 

「気に入る写真が一枚もなかった」と。

 

ただ綺麗に撮るだけでは仕事としてはまだ足らない。

そのクライアントさんが本当の意味で求めている「何か

きちんと把握しておく事こそ大事な事でした。

 

「写真で仕事をするとはどういう事なのか」を痛感し

そしてそれを誰からも教わっていないという事に気付きました。

 

カメラの使い方や露出について教えてくれるスクールはたくさんあります。

でも、写真家としての「仕事の仕方」を教えてくれる所はとても少ないんです。

 

  • お客様とのコミュニケーションの取り方
  • 料金設定の仕方
  • 納品する写真の選び方
  • 撮影の進め方
  • トラブルが起きた時の対処法

 

こういったことは、撮影スキルとは全く別のスキルです。

でも写真を仕事にするなら絶対に必要な事でもあります。

 

「100人無料で撮る」という提案

 

この交流会で、将来的に写真を仕事にしたいという相談を受けました。

その時に僕がお伝えしたのは、「まず100人を無料で撮ってください」ということです。

理由はこうです。

  1. 経験値を積む:100人撮れば相当な経験になります
  2. 口コミを得る:撮影した方から感想をもらえます
  3. ポートフォリオを作る:実際の撮影写真をSNSで使わせてもらえます
  4. 自信をつける:お金をもらう前に実力をつけられます

「でも100人も…」と思うかもしれませんが、

本気で写真を仕事にしたいなら1年ぐらいかけて達成してほしいです。

 

なぜなら、仕事になったらどんなシチュエーションでも

一定以上のクオリティを常に出さなければならないから。

 

お金をもらう以上、それだけの責任が発生します。

当然の話です。だからこそやりがいもあるし、

人から喜ばれる素晴らしい仕事でもあります。

 

AIと共存する時代の写真講評

 

こんな面白い実験もしました。

参加者の写真をその場でChatGPTに送って、AI講評をもらうのです。

 

結果は驚くほど的確でした。

 

光の使い方が素晴らしく、被写体の表情を自然に引き出している」

「高速シャッターは500分の1秒以上で撮影することをお勧めします」

連写モードで何枚も撮影して、その中から最も美しくポーズが決まった瞬間をセレクトしましょう」

専門用語も含めて、かなり具体的なアドバイスをしてくれました。

もちろん、生身の人間によるアドバイスとAIによるアドバイスには違いがあります。

でも、一人で練習している時にAIを活用するのは大いにアリです。

何回でも質問に答えてくれますからね。それが例え夜中だったとしても。

 

年齢なんて関係ない

 

今回の参加者の中には、50代、60代の方もいらっしゃいました。

その中で「いまさら写真を仕事に…」という不安を口にされる方もいました。

 

でも、僕は思うのです。

今が一番若いんです。

 

今、体が動いて、目が見えて、手が使えますよね?

10年後に同じことを言えますか?

 

写真家という仕事は、もちろん体力を使う面はあります。

でも自分が好きなことをやってる時って疲れ知らずだったり

時間が経つのを忘れるほど没頭したりすると思うんですよね。

年齢を重ねた分、人生経験豊富なほうが有利な面もたくさんあるんです。

多種多様なバックグラウンド、話題の提供、かっこいい人生の先輩としての背中。

SNSを見ていると、75歳で元気に写真家をやっている女性もいます。

 

めちゃカッコいいじゃないですか。

 

コミュニティの力

 

今回の交流会で改めて感じたのは、コミュニティの力です。

一人で写真を撮っているのも楽しいものです。

でも、同じ興味を持つ人たちと写真について語り合う時間は、また違った楽しさがあります。

 

  • 新しい発見がある
  • モチベーションが上がる
  • 客観的な意見がもらえる
  • 刺激を受けて成長できる

 

プロレス撮影の話で盛り上がったり、子育て写真のコツを共有したり、推しの選手について熱く語ったり…。

こういう時間があることで、写真への情熱も維持できるし、新しいアイデアも生まれてきます。

 

絵はがき以上の写真を撮るということ

 

交流会では写真講評の時間もありました。

その中で僕がよく言うのは、「絵はがき以上の写真を撮るのは難しい」ということです。

 

どんなにきれいな写真を撮っても、「で、絵はがきだよね」と言われてしまうことがあります。

 

人の気持ちを動かす写真、泣ける写真、

笑える写真、悲しくなる写真、怒りを感じる写真。

何らかの感情を揺さぶる写真を追い求める。

 

これが写真の醍醐味だと思っています。

そして、それは技術だけでは達成できません。

 

被写体への、撮影への情熱、人への興味

そういったものが全て合わさって初めて、人の心を動かす写真が生まれます。

 

写真で人生は変わるのか?

 

最初の質問に戻ります。写真で人生は変わるのか?

今回の交流会に参加された皆さんを見ていて、僕の答えはこうです。

 

写真は人生を変える力がある。でも、写真だけでは変わらない。

 

写真を通じて新しい出会いがあり、新しい発見があり、新しい挑戦が生まれる。

でも最終的に人生を変えるのは、その人自身の決断行動です。

 

もしあなたが写真を仕事にすることに少しでも興味があるなら、

まずは身近な人を撮ることから始めてみてください。

家族でも、友人でも、ペットでもいい。

 

そして、その写真を見せながら「どう?」って聞いてみてください。

相手の反応を見てください。「わあ、素敵!」って

言ってもらえた時の感覚を味わってください。

それが、写真を仕事にする第一歩です。

 

最後に

 

今回の交流会で、改めて感じたことがあります。

写真を撮る理由は人それぞれです。推しを撮りたい人、

子どもの成長を残したい人、美しい瞬間を切り取りたい人…。

でも、共通しているのは

「誰かに見てもらいたい」「誰かと共有したい」という気持ちです。

写真は一人で完結するものではありません。

 

必ず誰かとの関係性の中で成り立っています。

だからこそ、仕事としても成立するし、人生を豊かにしてくれるんです。

 

あなたも、写真を通じて新しい世界を覗いてみませんか?

 

きっと、今まで見えなかった景色が見えてくるはずです。

本編の動画はこちらをご覧ください

第1話 未来を変える写真家とは?

未来を変える写真家とは何なのか?なぜ動画の時代である今、写真家が求められているのか?カメラを仕事にして月収50万を超え独立するには何が必要なのか?そしてなぜ、僕があなたにこのスキルを教えてしまうのか?

第2話 プロ並みの撮影スキルを身につけるテンプレートとは!?

未来を変える写真家になるには、撮影スキルは最低限で大丈夫です。撮影テンプレートを使えば、いきなりプロ並みの撮影が誰でも簡単にできてしまいます。そんな撮影テンプレートを、実際の撮影風景とともに公開します。

第3話 はじめてのお仕事を獲得しよう

未来を変える写真家として報酬を得るために、撮影のお仕事を受注する方法をお伝えします。この方法、ハードルが高いように見えるのでチャレンジしない人が多いのですが、実は・・・

第4話 「良い写真」を撮り、未来を変える写真家になるには?

「愛のある良い写真」が撮れれば、感謝されるどころか、被写体の方も、その写真を見た方までも、涙を流されるほど深い感動を呼ぶ写真になります。しかしそれは奇跡の1枚ではなく、実はノウハウがあるんです。